学年戦争 殺し屋ゲーム

ふと、隼人が口を開いた。

「……俺さ、一組に彼女がいてさ。あいつのためならなんでも出来ると思ったんだ。だけど、今回ので死んじゃって……『鬼』を殺せば生き返んなら、殺してしまおうと思って……」

あぁ、隼人はこんなこと考えてたんだ。

だから、殺そうと……

そのためには『鬼』に殺されてはいけないんだ、『鬼』よりも先に死んじゃあいけないんだ。

「グスッ……大丈夫……隼人なら……出来るよ……大丈夫……」

今の私にはそう言う事しか出来なかった、『鬼』は私だというのに……

馬鹿じゃないの?

私……

たくさん、慰めてもらっといて自分は慰めてあげることすらできない。

本当……馬鹿だ……




ドンッ!!!




突然、ドアを押す音がした。

……海斗だ。

きっと