学年戦争 殺し屋ゲーム

ドアの向こうから声がする。

「おい! 隼人! てめぇ、弥生から離れろ!」

……何か嬉しいことを言ってくれた気がした。

気のせいかな?

何かどんどん頬がにやけてくる。

恥ずかしい、こんな状況なのに……

「へぇ……お前、弥生っていう名前なのな。よし、いくぞ!」

そう言って隼人は私を担ぐ。

私の名前知らなかったんだ……

まぁ、そりゃ、入学したばっかりだったからさ、知らなくて当然なんだけど……

私、隼人のこと知ってたのに……

隼人はさ学年一の問題児で有名だったからさ、私、良く知ってるよ。

私は有名じゃないもんね……