顔を上げるとそこには美月さんがいた。

「えぇっと……及川さん……どうしたの?」

突然話しかけてきた美月さんに動揺しながらも返事を返した。

「えっ? いや、あの、友達になれたらなって……あっ、ごめんね。変なこと言っちゃって、その、よかったら……さ?」


あきらかに緊張してた。


でも、話しかけてきてくれてとても嬉しかった。

彼女も同じことを考えていてくれてたなんて思いもしなかった。

「ううん、全然いいよ。私も話しかけてみようかなって思ってたし……」