「俺、入る。その同盟」

「わ、私も!」

「え? ちょっと待ってよ」

どんとんみんな同盟を結んでいく。

最後に残ったのは私。

「え? あ? わ、私も入っていい?」

残ってはいけない、そう思った私は声をかけた。

全員が揃って私を見つめる。

視線が痛い。

「えぇ、やだー、弥生も入るの?」


え?


みーちゃん



こんな時もまどそんなことを言うの?

やっぱり意味わかんない、自分のことしか考えてないじゃん。

「あ……じゃあいいや、私、他のクラス見てくるよ」

泣きそうだった。

けれど涙を堪えて全力で走り出した。

泣き顔なんて見られたくない。