「そのせいで結構な数が死んだ……残っているのは七十人弱だ」


え?


「何? どういうこと? 他の人たちは?」

しばらく海斗は答えてくれなかった。

でも答えてくれた、いろいろ考えていたのだろう。

「……死んだ。殺し合いが激しくなったんだ。学校から出ようとした奴らも出た瞬間に死んだ」

嘘……

なんで私たちがこんな……こんな変なゲームに……

もう……やだ……


不意に海斗が口を開いた。




「『鬼』を殺そう」




……え?




「そうしたら、全てが終わるんだから」



海斗が言った。

『鬼』を殺すと

『『私』』を殺すと

あぁ、なんて神は残酷なんだろう。

「そ、だね……」

私はつぶやく。

怪しまれないように

バレないように




海斗に殺されないように