朝、学校にいつものように入る。

いつもどおりの光景、いつもどおりの日常。

やはりあれは夢だったのだろうか、幻覚だったのだろうか。

ふとそう考えていると教卓から声がした。



「なにこれ? ふざけてんの?」



そう言って声の主は紙を地面に捨てた。

その紙は……

その紙は昨日少年から見してもらったそっくりそのままの紙だった。

「え?」

紙を拾おうとしたとき放送が流れた。


『一年生の皆さん、体育館に集まってください』


みんなが席をたった。

私もつられるようについていった。