私は後ろを見ずに店を後にした。

どうせ、海斗には私のことは分からない。

だからいい。

いつもと同じ、誰もいない道を一人で帰る。

そう、いつもどおり……なのに。



「ちょっとそこのお姉さん、話しをいいかな?」



知らない人……誰?



「学校を変えて見たくはないかい?」


そう言った人はフードを深く被ったおかしな少年、どういうことだろう。

「あの……? 言ってる意味がよく分からないのですけど……」

「ええっとねぇ、つまり……」

そう言って紙を渡してきた、ここに全ての内容が書かれているらしい。

書かれている内容はこうだ。