うちは思った。 [なにそれ。女好き? うちは蓮央のものじゃない。 そばになんかいなくたってうちは大丈夫。 彼女がいるなら彼女を一番に考えて。] こんなこと言えるはずがなかった。 それから数日後蓮央と愛羽が別れたことを知った。 「愛羽には俺がおらないとあかん。 だからやっぱりそばにおれへん」 そう言ったのは蓮央なのに。