「ねえ恵理、真広って名前の人
 知ってる??」






食堂でメロンパンを食べながら
恵理に質問する。




恵理はうどんを啜りながら
チラッと私を見た。




「知ってるよ。最近来た3組の転入生だよ。
 たしかー…赤梨 真広。」




「…あかなしまひろ」






やっぱり転入生だったんだ。



どうりで見たことないと思った。






「その人ねー、もうこの学校にきてから
 いろんな女子とヤってるらしいよ。
 まあ顔が良いから女子から誘うケースも
 あるらしいんだけど…
 
 その人がどうかしたの??」





「あ、いや。べつに」






「あ!!ほら!そこにいる人!!」








恵理がバッと指差した方向に
目を向けるとそこには学年の
中心的グループの中でクールに微笑む
赤梨 真広がいた。





それを見る周りの女の子達。








「一緒にいるグループの男子達も
 カッコイいけど赤梨くんはその中でも
 ダントツかな。誘われるの待ってる女子
 いっぱいいるらしいし。」




「へえ」







私は途中から恵理の話を
全然聞かず、その近くで彼女と
ご飯を食べる恋の事をじっと
みてた。