「あの時の演奏は元からの私たちの実力だけじゃできません。リズムも違うし、表現もつけられない。
だけど "いい演奏" が出来てるんです。
それは…先生が指導してくださったから
出来たことです」
「え…?」
「先生のおかげで "いい演奏" が出来たんです。確かに左利きの指揮者は審査員に
嫌われるかもしれません。
だけどそんなの関係ありません!」
視界がぼやける…
ああそうか…温かい雫が目に溜まってんだ
「指揮が左でも右でもそれが
先生の指揮じゃないですか。
それに私たちはついていってるんです。
それに合わせて演奏したんです。」
頬に一筋の跡ができた…
