実夕はそう言うとあたしを見た。



その優しい目、その柔らかな表情があたしのほうを向く。



「なんて言うか……樹里の本音が聞けて良かった…だから…嬉しい……。こんなあたしだけど…樹里とはずっとずっと友達でいたい……いてくれる??」



実夕のつぶやきになんだか涙が出そうになる。



「当たり前だよ……!!あたしにとって実夕は大切な存在、友達だよ」



あたしは涙を堪えながら、



強く、大きな声で答えた。



同じ人を好きで、



同じ人を大事に想って、



その気持ちはあたしも実夕も同じ。



それでも……友情はなくならない、大丈夫だって、



実夕の言葉にそう感じたあたし。