あたしの言葉に目を大きく見開くようにして、



驚いた表情を見せた実夕。



あたしはそのまま話を続けた。



「あたしは実夕も大好き。大事なの。だからね、矢口の事も諦めようとも思った。でもダメなの。ダメだった。あたしの……この気持ちはいくら実夕のためでも消すことは出来ないものだった」



「……全然知らなかった……。樹里……いつから?いつから好きだったの?」



「………中学に入学してすぐ……かな…」



もう自分の気持ちをごまかしたくないから。



素直になりたい。



正直になりたい……なってみたい。



「じゃあ……あたしより前から好きだったんだね……」



だから、隠さずに……全部伝えたい。



「うん……ずっと好きだった」