幸せな時間なんてあっという間で 恐怖は同じ場にいる 仕事が終われば、1通の着信音 「…もしもし」 「今すぐ来い」 それだけ言うと電話は切れた 嗚呼、竜さん。 離れた5秒後にはもう堪らなく会いたくなる 竜さん、助けて なんて言える相手じゃない。 私は着信の切れた液晶画面から目を反らし 午前2時の夜空を見上げた それはまるで現実から目を反らすかのようで。