また。

また、私は昨日と同じ所に立っている。
彼も昨日と同じ所に立っている。
隣には昨日と同じ女の人が立っている。

どうしてだろ。
胸が苦しい。

いつか誰かが言った言葉。

「胸を締め付けられるような苦しい感覚。それはね、恋の始まりなんだよ。」

そっか。恋したんだ。
でも私はあの人のことなんにも知らないや。
忘れよう。あの人のこと。