このギターほんとにいい音するな~ 



そんなことを思いながら
丁寧に一つずつ音を合わせていく。
真っ黒で綺麗なギター。
なんか…大人っぽい。



客 「あの」




私はレジのカウンターのなかで
チューニングをしていたんだけど
ビックリしすぎてギターを
落としそうになった。






沙奈 「あ、すいません汗」

客 「こちらこそ。
   びっくりさせたみたいで」

沙奈 「いえ、なんですか?」

客 「あ、そのギターいい音するなって」

沙奈 「弾いてみます?」

客 「いいんですか?」

沙奈 「はい、こちらへどうぞ」




そういってブースに案内する。



沙奈 「こちらになります。」

客 「はーい」




私はギターを手渡す。


沙奈 「終わったら声かけてくださいね」

客 「わかりました。」