人間カード



わかってるのか……?


これは単なる遊びじゃないんだ。


命がけの作戦なんだぞ。


いや……違う。


リクならわかってるだろう。


リクはユウカが好きなんだ。


もう幼い時からずっと。


だからこそ、ユウカの役に自分も立ちたい。


ユウカに何かをしてあげたいんだ。


人間カードになるオトリ役。


確かに、万が一に何かあった時は俺が動けた方が良い気がする。


いや、そもそもこの作戦が失敗する可能性は低いはずだ。


相手をうまく誘導して犠牲になる。


これならほとんどの者ができるだろう。


おそらくリクも相当悩んで俺に提案してきたに違いない。


リクの目を見ると、口調はふざけたような感じだったが目は真剣そのものだった。


大丈夫なのか?


失敗すれば、命を失うかもしれないんだぞ。


俺が目で訴えかけると、リクはそれを読み取ったのか力強く頷いた。





「わかったよ。オトリ役はリクがやってくれ。俺は少し離れた場所の喫茶店で待機するから」



「ようし! そうこなくっちゃ! マモル! 任せとけよ! すぐに戻ってくるからな」


ユウカはそんなリクの姿を見て、なんだか申し訳なさそうな顔をしていた。