それから3日後、公式サイトで注文した人間カードが自宅に到着した。
価格は1枚30万円。
これまで株の投資で貯金を蓄えていたから購入はできたけど、安々と何枚も購入できるほど安い金額じゃない。
速達で届く辺り、気を利かせているつもりなんだろうか。
ユウカの父親を取り戻す為には、やっぱり人間カードが必要だ。
何の変哲もない白い封筒。指でなぞってみるが、下の方に厚さが集まっている以外は特にわかることもない。
俺は、早速ハサミで封筒を切って中身を取り出してみた。
中には、綺麗に折りたたまれたB5の紙と横型の小さな封筒が入っていた。
その小さな封筒の表面には、印刷された文字で『人間カード』と記入されている。
俺は封筒を開けて、中身を取り出した。
たった1枚の厚手の紙。
小学生の頃にやったキャラクターカードと同じような厚さで、表面には奇妙なロゴが入っていて、裏面は白紙となっている。
こんな紙に人を閉じ込めることが、本当にできるのか?
そんな疑問が湧くのも当然の事だった。
