「それよりもマモル。さっきの話だと、人間カードの事は口外したらいけないんだろ? 大丈夫なのかよ。そんな簡単に口にして」
確かに人間カードの審査の際には口外の項目について、厳しい内容が並べられるように書かれている。
「ああ。問題ないさ。だってリクとユウカも俺と同じ手筈を踏んで、人間カードのユーザー登録をしてもらうからだ」
「俺たちも?」
俺は深く頷いた。
人間カードのユーザーになるための質問項目では、当サイトをどこで知ったのか問われる内容がある。
よくアンケートでもあったりするが、それと同様の質問だ。
その中の選択肢の一つに、口コミとはっきり書かれていた。
つまり、人間カードの存在を人に話す事は暗黙の了解として認められているって事だ。
人に話す事は禁じてはいるが、人に紹介する事は良いとも見受けられる。
逆に話せば話すほど自分の危険度が増すことは間違いないしな。
そうじゃなければ人間カードの存在が闇サイトにも書かれたりしない。
「大丈夫。審査には俺の言う通りにすれば通過するさ」
ユウカの父親を取り返すまで。
それだけだ。
教室内に差し込む夕陽の光は、どことなくこれまでに感じた事がない不気味さを醸し出していた。
