人間カードの公式サイトに入る方法を入手することは、俺にとってそんなに難しいことじゃなかった。
入口は複雑に見えるが、鍵さえ手に入れば実に簡単だ。
人間カードの公式サイトには、ユウカの父親が利用していた通販サイトから入ることができる。
一見、普通の通販サイトに見えるが、アカウント作成の際の登録画面で【名前】の部分に人間カードと入力。
登録完了の数分後に予め設定しておいた連絡用アドレスに審査の案内メールが届く。
メールの内容は、件名に【審査】、本文には【多数の質問事項】が書かれているのみ。
これで審査に通過すれば、アカウントが作成されて、晴れて人間カードのユーザーとなれる。
人間カードのユーザーは、人間カードになる確率が他の一般人に比べて飛躍的に高い。
何故なら、人間カードの存在を知っていること自体が、弱味に繋がる可能性が高いからだ。
次に、俺はユウカの父親が人間カードになったと仮定して、別ルートから調査した。
そして、最終的に辿り着いた結論は自分が想像していた事よりも、さらに深みにあったんだ。
大学の授業が終わり、放課後の教室。
夕陽の明かりが窓から差し込む。
妙な不気味さだけが漂っていた。
俺は、リクとユウカを教室に呼んで今の話を全てした。
「結果的に、ユウカの父親は誰かに人間カードにされた」
俺の言葉で、リクは唖然としてユウカは顔をひきつらせていた。
「お、おいおい。冗談だろ。人間カードの存在を信じる信じないかはともかく、ユウカのおやじさんがそんな風になったなんて……」
リクはユウカを慰めるように言う中、俺はタブレットを操作して画面を二人に見せた。
