人間カード




だからこそ、消沈ぎみなユウカの為に俺は自分のできる限りのことをするつもりだった。


例え、あんな父親でも。


まあ、人の事を言えるような父親を俺も持っていないが……。


毎日、降りる駅。俺たちは到着すると、駅を出て大学に続く道を歩き始めた。


都内のど真ん中に建てられた、由緒正しき歴史を持つ古めかしい校舎の名門大学。


正直、リクの成績で受かったのは奇跡だった。


駅から続く坂道を、多くの学生が校舎を目指して登っていく。


「何らかの事件に巻き込まれた可能性は高いな」


俺の言葉に、リクは目を大きくした。


「そ、そうだよな。早く見つかるといいんだけど」


憔悴しきっているユウカの姿を見ているから、気がきじゃないんだろう。


父親は無職で借金だらけのせいか、警察はほとんどまともに対応してくれていない。


リクは心当たりのあるパチンコ屋や飲み屋を探しにいったみたいだが、手掛かりを得ることはなかったそうだ。


俺は俺で、ユウカの父親の捜索をしてみることにした。


そこで俺はまずユウカに頼んで、父親が自宅で使っていたノートPCを持ってきてもらい中身を調べてみた。