あたしが今の状況から抜け出すために、あたしが勝てるように、自分はリスクを背負ってまで教えてくれたんだ。
あたしはポケットに手を突っ込み、人間カードを握り締めた。
貴女があたしを人間だと思わないなら、あたしだって貴女を人間だとは思わない。
「謝るなら今のうちだよ。アンタはあたしを罵った事を後悔することになる。どうして、そんな事を言ったんだろう。どうして、あたしにこんな事をしてしまったんだろうって」
「はあ? 心の底から嫌で、心の底から消えてほしいって思ってるのに後悔なんてするはずないじゃん。何? その目。きもいよ」
悪意を剥きだしにして、強烈な殺意を持って接してきている。
あたしも怒っていて目の前が見えてないけど、それだけは理解することができた。
「これが最後。あたしに一言でいいから謝って」
「何? アンタ、びびってるの?」
あたしは、もう片方の手でポケットからスマホを取り出した。
用意していた写真を表示して、ショウコによく見えるようにスマホを突き出す。
「犯罪してるくせによく言うよ」
ショウコは、あたしのスマホを見て目をぎょっとさせた。
その瞬間、全身を貫くほどの快感が突き抜けた気がした。
