女の子らしくとか、上品とか、今の二人の間でそんなものは一切いらない。
あたしも獅子にならないと。
今、負けたら、一生後悔する。
ショウコは両手を使って、あたしの手を強引に振り払った。
「うぜえんだよ!」
あたしはその勢いに負けて、手を離してしまう。
少し引っかかれたのか手にじんじんとした痛みを感じる。
ショウコは野獣のように吠えた。
「学校では誰もアンタの事を守ろうとしないだろ? それが良い証拠だよ。みんな、アンタの事を見るのも苛々するぐらい嫌なんだよ」
次々と飛んでくる鋭い槍は、あたしの心を正確に捉えて貫いた。
そして、ぐりぐりとえぐってくる。
「学校に来んなよ! いっその事、死ねばいいのにってみんな考えてるよ! アンタなんか、早く死ねばいいのに! 死んだ方がこの学校のみんなの為になるよ!」
ショウコは勢いよくあたしの頬を手の平で叩いてきた。
視界が吹き飛び、ショウコを見ていたはずのあたしの視界には別の光景が映し出される。
みんな、あたしの事を守ってくれない。
ただ、ただ、冷たい目であたしを見ている。
本当にそう想っているの?
心の底から、あたしなんか存在しなくていいって。
いや、そんな事ない。
あたしには、ノゾミが居るじゃないか。
ノゾミはあたしの事を認めてくれている。
