「随分と調子乗った電話かけてくんじゃん」
扉に手をかけて、怒りの表情に満ち溢れたショウコ。
「さっきのは誰だよ? アンタじゃないだろ? てか、話って何?」
ショウコは美術室の中にズカズカと入ってきて、あたしの目の前まで来ると足を止めた。
獣のように威嚇した態度を取るショウコは、まるであたしを噛み殺すかの如く雰囲気で圧倒しようとしてくる。
向こうは、あたしの事を鼠とでも思っているのだろう。
あたしの事を人間だとも思っていない。
人間だと思っているなら、相手がこんな事をされたら嫌だって理解しているはずだ。
どれだけ辛いかだなんてのも簡単に理解できること。
あたしは、急に腹立たしく思えてきた。
何で、あたしは虐められなきゃいけないんだよ。
どうして、あたしは毎日憂鬱な気持ちで玄関の扉を開けなきゃいけないんだよ。
どうして、あたしはこんなにも苦しまなきゃいけないんだよ。
どうして、あたしは心に闇を抱えなきゃいけないんだよ。
あたしは何もしてないのに。
悪の元凶は、この女だ!
