その日から、あたしはショウコの弱みを探す事を始めた。
弱みとなる事を探すのはわりと難しい。
重要なのは、相手にとって、それが弱みになるか、ならないかだ。
あたしを虐めている事は弱みにならないだろう。
虐めをしている事は、少なくともあたしのクラスメイトは全員が知っている。
多くの人間が知っていることじゃだめだ。
誰にも知られたくないような事こそが弱みになる。
あたしは、ノゾミの言葉を思い出した。
もし、ショウコの弱みを見つける事ができたら、白紙の人間カードを手に持って、相手に弱みの内容を言う。
そして、「これがアンタの弱みだ!」と突き付ける。
そのカードを突き付けた状態で、「プリズン・オン!」って言えば、たちまちショウコが牢獄に閉じ込められるらしい。
プリズン・オンなんて、そんな恥ずかしいセリフ言えるかな?
恥ずかしがっている場合じゃないよね。
人を監禁しようとしてるんだから。
そして……。
ついに、あたしはショウコの弱みに辿り着いた。
