人間カード




「よかったー。大丈夫。ユイ。私が責任を持つから」


ノゾミは、あたしの背中をポンポン叩きながら明るく接してくる。


「ありがと……」


お礼を言うべきなのかはわからないけど、あたしは思わずそう口にした。


ノゾミが何を抱えているのか聞けなかった。


床に散らばったこれだけのカード枚数。


その全てに人が閉じ込められている。


色々な男性や女性が写っていた。


ノゾミは何かとんでもない事に関わっている。


あたしは目を疑った。


そのカードの中には、進藤ユウキが居たからだ。


ノゾミの大好きな俳優の進藤ユウキ。


あれ?


あたしにメールを送ってきていたのは誰?


そう言えば、進藤ユウキって最近ブログ更新してたっけ?


ノゾミは、暑苦しいくらいにあたしを抱きしめてきた。


「苦しいよ」


いいよ。何も訊かないから。


ノゾミはあたしの為を想って言ってくれてるんだ。


そんな貴女をあたしは信じる。


悪魔の囁きに、人は逆らえない。