人間カード




え? なに? なに?


暗くなった視界。あたしは不安を覚えながら、目を擦った。


すると、すぐ近くからノゾミの声が聞こえてくる。


「あっごめんね。ちゃんと説明すればよかったね」


擦った目を開けると、ノゾミがあたしの顔を心配そうな顔をして覗きこんでいた。


その次の瞬間、目の前に広がる光景を見て、あたしはぎょっとした。


頑丈そうな鉄格子に、その奥にはコンクリートで作られた小さな部屋が存在する。


誰がどう見ても、それは牢獄だった。


小さな灯りで照らされた薄暗い室内。


その壁際には、誰かが寄りかかっている。


「え、何これ……?」


最近のゲームってここまで発展してるの?


あたし、ゲームなんてやった事がないからわからない。


自然と恐怖心が込み上げてきていた。


そんなあたしの心配を余所に、ノゾミは平然とした様子で口を開く。


「ここがカードの中に閉じ込めていた男の牢屋だよ」


まだ信じない。信じたくない。


あたしはそう思い込もうとしていると、ノゾミは大きな声を発した。


「プリズン・アウト!」


すると、牢屋の扉の鍵がガチャリと外れた。