「やめろ。質問が先だ」
刃物男がオカマ野郎の手を払いのけて、俺の事をじっと見てくる。
「もぅ! いいじゃない。ちょっとくらい」
その表情にゾッとするが、俺は恐怖を抑え込んだ。
「さて、佐久間リクくんに質問だ」
指の骨を鳴らして、両手を俺の肩に置いてくる。
「君は庵瀬マモルくんの代わりでここに来たんだな?」
「知らねえよ。そんな奴」
刃物男の圧迫感のある強烈な瞳から逃げる事なく、俺はじっとその瞳を睨みつけた。
「嘘をつくのはお互いにとって損になるような事だ」
ボギッ!!!!!!!!!!!!!!!!
次の瞬間、腕を持たれたと思ったら体の中で信じられないほどの鈍い音が鳴り響いた。
「んんぐうううう!」
体の右側から激痛が走る。
肘の辺りから広がる強烈な痛みは、たちまち熱くなり全身に汗を浮かばせる。
俺は情けない声を抑え込む事で必死だった。
顔が熱くなり、目の奥からは自然と涙が込み上げてくる。
俺は歯を食いしばって、その痛みに堪えた。
