嗤わない月の下で

二人を駅まで送る。

「それじゃあご馳走様でした、すみませんね奢ってもらっちゃって」

「私も突然、すみませんでした、今度はふたりっきりでゆっくりしてくださいね」

「なにいってんのよ!」

「いいよ、なかなかおもしろい体験をさせてもらった」

そういうと、また思い出したのか二人は笑い始めた。

そこで、車を走らせる。

バックミラーで手を振っているのが見えた。