嗤わない月の下で

少女は軽快なステップを踏む。

それについていくのが精一杯だった。

必死に踊っている私を彼女は楽しんでいるようにも見える。

しかし、なぜだか私は楽しくてたまらなかった。

浮遊感というのだろうか、いい気分だ。