嗤わない月の下で

しかし、今日の彼女はなにも言葉を発していない。

「今日は無口だね」

「変な子だって思われたくないからよ」

え、なぜそのことを彼女は知っているのだろう。

「ゴメンよ、そういうつもりじゃないんだ」

しかし、プイと顔を逸らしている。

「ゴメンよ・・・」

「フフッ」

彼女がおかしそうに笑った。

「本気になっちゃって、おかしいわ」

「あ、騙したな」

体を回転させる彼女。