「さあ、今夜もパーティー、月が見ていないので少し長く踊りましょう」

そしてまた、あの曲。

昨日よりは少しましな足つきで少女をエスコートする。

「どうして月が嫌いなのかな?」

踊りながら訪ねる。

「怖いの、見つかったら連れ戻されてしまうから」

このこ、少し危ない子何じゃないか、と思うような答えだった。

「いま、変な子と思ったでしょ。

「そんなことないさ」