嗤わない月の下で

どきり、と心臓が跳ねた。

それを、ぐっと飲み込む。

「私の母は、父とは内縁の妻だったんだ。

父は他に家庭を持っていて、私は隠し子だった。

しかし、五歳の頃かな、正妻が家に来て、修羅場になった

正妻は泣いていたよ、父は他の子供を持ちながら私に接していただなんて

酷くショックだったのを覚えている、父に連絡先はもらったが、もう何十年もかけていな
い」

ダンスが終わる。