「あんた彼氏いたんだ。」



「うん。」



「で、何の服着てこうか迷ってたって訳ね。」



「はい。そうです。」



お姉ちゃん大正解!!



「しょーがないなー。可愛い可愛い妹の為に私の服を貸してやろうじゃないの。」




えっ!!



「本当!?」



「うん!せっかくのデートだし。彼氏には可愛いって言ってもらわないと。

ま、未香はそんなことしなくても元々可愛いんだが…。」



可愛くなんてないし。



「お姉ちゃんの方が可愛いよ…!」



「はいはい。じゃー、ちょっと待っててねー。」




ーーー20分後


鏡の前の自分は自分じゃないみたいに見事に変身出来ていた。



お姉ちゃんが持ってきたのは淡いピンクで清楚な感じのワンピースにニットを合わせたものだった。

早速着てみると服が可愛すぎて思わずうっとりしてしまった。



そして、いつもは一本に束ねている胸まである長い髪はおろしてお姉ちゃんにゆるく巻いてもらって。



メイクなんてした事がなかった私だが、お姉ちゃんに薄くしてもらって…。



いよいよ完成した。