「あ、日誌書かなきゃ…!」
そうそう。目的は日誌書くことなんだから集中しないと。
そう思って張り切って書いちゃった結果…。
随分と遅くなってしまった。
急いで職員室に届けにいって教室に戻り帰る準備をする。
「古江…?」
「え?」
不意に名前を呼ばれて振り向くと、そこには浦田君がいた。
「う、浦田君?なんでここに…?」
「何でだろうな。」
今日の浦田君はちょっと不機嫌そう。
何でだろうなって意味わかんないし。
「帰らないの?」
「何でさっき目ぇ合ったのに逸らしたんだよ。」
「えっ?」
嘘…。本当に目が合ってたなんて…。
「何で逸らした?」
「えっと…。それは…。気のせいかなって思って…。」
「ふぅん?」
納得していないようで、浦田君は意地悪な顔をしている。
なんか今日の浦田君は意地悪だ。
「古江は田崎が好きなのか?」
「へ!?!?」
私が洸ちゃんを好き!?
「そんな訳ないよ!だって私は…!!」
ハッとして慌てて口を塞ぐ。

