有名ブランド雑貨LifeのCM撮影。

衣装に着替えてカメラを回し、自由な感じを表す。
そして1時間弱で撮影は終わり、私服に着替えてスタッフさんに挨拶を交わしてスタジオを出ようとした時だった。
綾さんが大きな声で私を呼ぶので振り向くと
「莉奈、危ない」
何を言ってるのと思ったすると、鉄の棒が私の方に倒れて来て身動きが出来なかった。


side.裕太

雑誌の撮影が終わりメンバー全員で帰ろうとした時だった。
隣のスタジオから悲鳴と慌ただしい声が聞こえてきた

「莉奈…莉奈大丈夫」
そういう女性の声が聞こえた。

なぜか、足が勝手にスタジオの方に向いてた。
後ろの方でメンバーが俺を呼んでいたけど気に求めなかった。

「裕太ー?」
「玉」
息を切らし、スタジオに入ると目に写ったのは…莉奈が倒れてる姿だった。

そして、スタッフさんが鉄の棒をどかしてた。
俺は近寄って「莉奈…」
すると、俺の異変に気付いたメンバーがスタジオに来て。
「裕太」
「玉、どうしたんだよ?」
「莉奈が」
立ち上がろうとすると
「行かないで…裕太」

あの時と同じように引き留めた。

「ん、側にいるから」
そう言うと莉奈は力が抜け気を失った。
「おい、莉奈」
「目を開けて…やっと向き合おうと思ったんだから…」
「救急車…」
「俺が連れていく」
「おい、玉
でも仕事」
「好きな子を笑顔に出来なくてアイドル失格だろお願いします!」
「わかった…」

外に出ると雨が降り始めた。
そこから10分走って、一番近くの大きな病院に向かった。青山総合大学病院
病院に入ると、ずぶ濡れになりアイドルという肩書きを忘れ
「助けてくれ…」
「えっ、あの…」
「鉄が倒れて意識が無いんだ」

「こ、こちらです」
俺はIC室に通された。
そして暫くすると医者は
「軽い捻挫で、後ただの貧血と衰弱してるだけだですね点滴を打てば大丈夫だよ」
「ありがとうございます」