それから家に戻り私は荷造りを始めた。

私がこの家を出ていくことを知ってるのは、わったーだけ…

「コンコン、莉奈ちゃん」
「わったー…」
「はい、これ」
「料理帳?」
「莉奈ちゃん一人暮らしするために困らないようにね」
「ありがとう…」
「いいえ!
いつでも頼ってね」
「うん」
「莉奈ちゃんなら大丈夫だよ、裕太はさ今まで女になんて興味なかった。初めてだよ裕太があんなに女子に甘えてるのは気にしてる?
週刊誌の事」
「……」
「あんなのでたらめだからね?」
「ありがとう、わったー…」

side.紗奈

妹は、モデルになることを決意してから一週間。
私はとあるスタジオで休憩してると
私も決意をしなきゃな…
潤と離れてから何年がたったかな?
待っててって言われて…
すると電話がかかってきた。
その相手は潤だった。

「はい」
「紗奈??」
「久しぶり」
「そうだな…」
「潤に会いたい」
「紗奈…」


後ろから声が聞こえ振り向くと…そこにいたのは
「潤」
嬉しくて、周りなんて気にしてなくて気付けば私は潤に抱きついてた。
「久しぶり、紗奈…」
「うん…」
「あのさ、ごめんな。
あのとき俺さまだ子供で余裕なんてなくて紗奈を幸せにする自信がなかったんだ今更だって分かってるもし、可能性があるなら俺と付き合って」
「…遅い、ばか潤」
「紗奈…」
「もう二度と離さないで」
「うん…もう離さない」
「松潤良かったな」
「翔くん」
「俺は最高のメンバーを持って幸せだよ」
「ふっ」