ある日の昼、いつもと変わらずリビングで一人でテレビを見てる。
今日は、キスマイ全員仕事でいない。

「はぁ…」
そうため息をついてると、電話がなった

〈はい〉
〈あ、莉奈ちゃん〉
〈栗野さ….ん〉
〈久しぶりー、莉奈ちゃんさ…モデルにならない?〉
〈えっ?
莉奈ちゃんはさ、華憐さんを超えたくない?〉
〈で、でも…私なんかに〉
〈莉奈ちゃん、明日世田谷にあるsmileカフェに13:30に来てくれる君に合わせたい人がいる〉
〈はい〉
そして電話を切ると色んなことを考えた。
モデルか…私はどうしたいんだろう?
昔は、モデルになりたかっただけど・・・大人になるに連れどうしてか夢を諦めていった。
沙織という存在を無くして。

ふと、机の上にある週刊誌に目を写すそれを手に取りパラパラとページをめくるとそこには裕太と今人気上昇中の女優さんが並んで取られていた。
そこには「玉森裕太熱愛発覚!!!!」
頭が一瞬にして真っ白になった。
どうしてが頭に過る。
胸が苦しかった、何でか涙が止まらなかった。
ふと、時計を見るとブサイクの4人が帰宅していた。
「あ、千ちゃん
にかちゃん、わったー、宮っちおかえりー」
「ただいま」
「莉奈ちゃん、目赤いよ?」
「あ、目にゴミが入ってかゆくて」
「そっか」
そう言うとそれぞれの部屋に戻って行った。

「莉奈ちゃん」
「わったー…」
「あいつら単純だから分からないけどさ何かあった?」
「………」
「何にも言えないってことは何かあったんだろ?」
「ふ、わったーには叶わないや」
「莉奈ちゃんは裕太が好き?」
「うん」
「莉奈ちゃんは、裕太が誰かに取られても平気」
「平気なわけない、だけど裕太の隣にいる自信がない」
「莉奈ちゃん…」
もう分からない裕太ばかり考えてしまう裕太の側から離れたら何かが変わるのかな…」
「莉奈ちゃん…自分を自分で傷つけたり殺したりしちゃダメだよ?」
「うん」
「前さ、俺が好きな子に告白するか悩んでた時
恋はそこで諦めたら終わりって言ってくれたでしょ?」
「うん」
「あれさ、すごく嬉しかったんだあんなこと言われたの初めてだったしだからさ、莉奈ちゃんも諦めないでよ裕太のこと諦めないで好き続けて何があっても」
「わったー…」
「……」
「ありがとう、わったーはその子とうまく行った?」
「うん」