それから、季節は夏から秋に変わり夜は少し肌寒くなった。

「こん、こん」
「はい」
「ゆ、祐太
入ってもいい?」
「え、あ…いいけど?
どうかした?」
「いや、そのね祐太もしさ、今日仕事無かったらどこか行かない?」
「え、うん…いいよ?」

「うん…」

そっか、そう言えば今日は莉奈の誕生日だったな。

「よし、行こうか?」
「うん…着替えてくるね」
「待ってる」

そして俺は、リビングに行くとガヤと北ミツがいて二人して俺を見てニヤついてた。

「な、なんだよ」
「玉がそわそわしてるから」
「べ、べつにそわそわしてないし!」
「してる」
「う、うるせー」
「莉奈のことが好きなんだね?」
「えっ?
なんでわかるの?」
「「顔に出てる」」
「え、まじ」
「やばい…」

ドキドキする莉奈にであってから俺は変わったんだろうな…
弟にも母さんにも言われたあんたが女の子にプレゼントを上げるなんて珍しいって。
だから、莉奈に振り向いて欲しくてだけど君は俺の事なんてちっとも興味ないんだろうけど。