その出会いが、あの時母と再会しなければ私は裕太の前から消えなかったのかもしれない。
でも…良かったのかもしれない。

季節が一回りして、進級し今日から大学の講義が始まる。
それはなんなる変わらず家を出て、電車を使い都内の大学へと足を進めた。

「莉奈ー、おはよ」
「瑠美」
この子は大学の友達大原瑠美。
「莉奈、相変わらずだねそのテンション」
「そう?」
「あの人達にもそのテンションでやってるの?」
瑠美は私がアイドルグループKis-My-Ft2の7人と暮らしてることを知っている。

「は?
な、何言ってるの!」
「何だ、元気じゃん
何かあったの?」
「えっ…べ、つに…」
「言いたくないなら無理に聞かないけどさ、限界だったら私に頼りなよ?」
「ありがとう、瑠美」
「いいえ、そう言えば莉奈」
「…ん?」
「ねぇ、莉奈はさやりたい事とかある?」
「やりたい事…か今はまだ分からない」
「就職活動始めないとね」
「そうだね」
「早く行こう?」
「うん」

私は瑠美に聞こえるか聞こえないくらいの声で「就職か…」

今日は、午前中までしか講義がない為私は瑠美と食堂で昼を食べているとテーブルの上に置いた私のスマホが鳴った。
スマホには玉森裕太からLINEが来てた
「莉奈、今からTV局に来て」
そう書いてあった。
私は急いでご飯を食べて瑠美に別れを告げて大学の食堂を出て走って正門を出た
周りからは注目を浴びてた私は大学では結構モテる。
私は息を切らしながらバスに乗りテレビ局に向かった。