身代わりってそのことだったんだ。
「お前の同僚だし…適当に相槌打ってた。それが間違ってた。次の日から会社で待ち伏せられたり、家まで理由をつけてついてきたりしてやばい女だと思いながら…何かしてくるわけじゃないから……『相手にせずにいたのね』」
「ああ…」
気まずそうにつぶやく。
「お前が俺の知り合いだってわかったら美雨に何かするかもしれない。そう考えたら店に行けなかった」
そこまで考えてくれてだなんて……
「ありがとう…」
その気持ちだけで嬉しいよ。
「…久々に会ったお前は、悠と楽しそうにビキニ姿で現れて男達が下心で見ていることにも気づいてもいないでこっちに来るから頭にきた」
「なんで、真斗が怒るの⁈それに悠ちゃんは、女の子2人であぶないからって連れてきてくれただけだよ」
「…だから、なんで悠なんだよ。あいつは結婚するんだぞ。いつまで悠が好きなんだ⁈いい加減諦めろ」
……⁇
「意味わかんないよ。なんで悠ちゃんのこと私が諦めるの⁈私、悠ちゃんの結婚喜んでるよ」
…………。
「……お前……ずっと悠が好きだったろう⁈」
「うん…大好きな幼なじみだもの。当たり前じゃない」



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