真斗が来なくなってから1ヶ月経ちあっという間に猛暑になる。
悠ちゃんも姿を現さない。
真斗の連絡先も知らない。
どこに勤めているのかも知らない。
3年間、当たり前のように週末会えていた人に会えない淋しさ。
いじわるだけど、彼の声が聞きたい。
彼の顔が見たい。
怒っていてもいいから彼の隣にいたい。
ねぇ…真斗
あなたはどこで何をして何を考えているの⁇
少しは私のこと考えてくれている⁇
あなたに会えないと募る思いが増すばかりで歯止めが効かなくなる。
あなたの側にいたいから…ただの飲み友達でいたのに、会えない淋しさで欲張りになっていく。
妹分でもない
飲み友達でもない
ケンカ友達でもない
あなたの彼女になりたいと思ってしまう
真斗が私をどんなふうに見ているかなんてわかってる。
だけど…
気づいてしまった思い
真斗…あなたを愛してる。
会えなくなって気づくなんて…
真斗のこと何も知らないのに…愛してるなんて言ったら…あなたは笑うかしら⁈
真斗の笑った顔が好き
私を真剣に怒ってくれる真斗が好き
そして、優しく差し伸べてくれる真斗の手が好き
美雨と呼ぶ低く甘い声が好き



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