いやいや、それもあたしの勝手な決めつけだ。 「よし!」 頭じゃなくて手を動かそう! やる気を入れ直すために、軍手をはめている両手をパンと叩き、花壇に視線を下ろすと、一輪だけポツンと咲いている花が目に入る。 それを見た瞬間、あたしの頭には高校生らしからぬ幼稚な考えが浮かんだ。 「・・・花占い」 小さい頃に、よくやっていた遊び。 確かあの時は意味も分からずにやってたんだっけ?