あたしは、ため息をつきながら花壇に生えている雑草を引っこ抜く。 ーーーそれはさかのぼること数時間前。 『安永、ちょっと~』 理科の担当であり担任の先生でもある岩井先生は、授業が終わった後にあたしを呼び出した。 あたしなんかしたっけ・・・? 何も思いつく節もないまま、あたしは言われた通り岩井先生の元へ向かった。 『先生、なんのご用でしょうか・・・?』