「・・・もしかして、嫌だった?」





ボーッと見つめられていることを不審に思ったのか、少しだけ顔を歪める五十嵐くん。





「そ、そんなことないです! むしろ、嬉しいくらいです!」




「そ、ならよかった」




「・・・はい!」




「じゃ、りお、教室戻ろっか」






ズッキューンッ!






あたしの心臓は、五十嵐くんの必殺スマイルと彼限定のニックネームに撃ち抜かれてしまった。