どこか、石ころ落ちてないかなー。 代わりになる石ころを探すけど、どこにも見当たらず・・・ 駅まで普通に歩くしかないか。 地面へと下げていた視線を上げる。 すると、どこか見覚えのある人物が見えた。 まさか、まさか、だよね・・・? でも、そのまさかが的中してほしい、そう思った。 ゴシゴシと目をこすり、再びある人物に視線を向ける。 「五十嵐くんだ」 あたしの予想は当たったのだ。