早く気づいてよ、俺の気持ちに。




「そ、それは・・・なんか、よく分からないけど、その・・・」




「でも、まぁ君がいてくれてよかったよ」





あたしが言葉をつまらせていたとき、安心したようにあたしを見つめる五十嵐くんに、




もう、なんとも言えない感情になってしまった。





「あ、あ、これ、ジャージです!」





あたしは、その感情に耐えられなくなって、彼の前にそれを差し出す。





「あの、その、ありがとうございます!」





ペコリ頭を下げると、五十嵐くんはそれを受け取った。