早く気づいてよ、俺の気持ちに。




手紙見てくれなかったのかな?




帰っちゃったのかな?





考えれば考えるほど、自分の行動に嫌気がさす。




やっぱり、欲を言わずに机の中に入れとけばよかったんだ・・・





あたしは、五十嵐くんジャージの入った袋をギュッと両手で握った。







「・・・帰ろ」





これ以上、期待してもきっと来ない。






あたしは、そう悟って彼が座っていない席を見つめ、立ち上がった時。