待って、頭がまったくついていかない。 と、とりあえず整理しよう。 いきなり五十嵐くんが現れて、びっくりしすぎて体操服ビチョビチョになっちゃって、 バカって言われて、ジャージを突き出されて。 あたしは、手に握られている五十嵐くんのそれを見つめる。 「・・・ずるいよ、」 先ほどの出来事が整理できたとき、ボッと熱くなる頬。 ドキドキと大きく脈を打つ心臓。