でも、一番の理由は・・・






「五十嵐くんに、無様な姿を見せたくない、」





「・・・俺がどうかした?」






水を止めようと蛇口をひねろうとした時、急に聞こえた声。





いきなりの彼の登場に動揺を隠せず、思いっきり蛇口を逆にひねってしまった。







「つっ・・・冷たっ!」






ものすごい勢いで飛び散る水が、あたしの体操服にどんどん、シミをつくっていく。