でも、そう思っているのは、やっぱりあたしだけでなく、 「かっこいいね」 などの声が、チラホラと耳に届く。 「五十嵐くん、素敵すぎます・・・!」 なんて、コートの彼に向かって叫んでる人もいたけど、肝心な彼は、それに反応するどころか、ガン無視。 それでも、少し頬を赤らめて、彼を見つめる彼女は、正真正銘、恋する乙女の顔をしていて、 ・・・五十嵐くんってすごい。 改めて実感させられた。